2018年はどうなる?セルインメイ(5月は株を売れ)について
どうも!たつのすけです!
世間はゴールデンウィークで賑わっていますね~。
今年は5月1日と5月2日にお休みをとれれば「9連休」になるため、海外へ長期旅行に行かれる方も多いのではないでしょうか。
さて、5月と言えば投資家の間で有名なアノマリーがありますよね。
そう、「セルインメイ(5月は株を売れ)」です。
昔から相場で言い伝えられているけど、実際本当に相場は下落する傾向にあるの?ということで、わかりやすく検証してみました。
セルインメイ(5月は株を売れ)には続きがあった
「セルインメイ」という格言はよく見ますが、実は続きがあるということはご存知ですか?
Sell in May, and go away; don’t come back until St Leger day.
5月に売って9月の第二土曜日までは戻ってくるな
セルインメイは「夏場は株価が軟調になるから、5月には株を売って、9月の中頃に再び株式投資を始めなさい」というのが、本当の意味です。
なぜ夏場(とくに5月)は株価が軟調になるのか?
そもそもなぜ夏場は株価が軟調になると言われているのか、ご存知ですか?
それはNYダウが毎年5月頃から売られ始めるからだと言われています。
NYダウが売られ、さらに5月から9月までは円高ドル安に向かう傾向があるため、自ずと日経平均株価は大きく下落することとなります。
・ヘッジファンドの決算が五月にあること。
・年初からの上昇波動が時期的に一息つくこと。
・原油が不需要期にはいること。
・夏季休暇によって閑散相場になること。
夏場の株価が軟調になる理由は様々考えられますが、明確な理由は分かっていません。
しかし最も有力なのは、5月のアノマリーを信じている投資家が多いため『とりあえず迷ったら売っておけ』という“投資家心理”からきているものではないでしょうか。
過去の傾向を調べてみた
実際に「セルインメイ」となった年は過去にどれ程あったのか。
過去5年間で調べてみると、以外なことが判明しました。
2013年
5月23日に1万5,942円60銭の高値をつけた後、6月13日には1万2,415円85銭まで下落。
それから徐々に株価を上げ、12月30日には1万6,320円22銭の年初来高値を更新しました。
2014年
2014年の5月は4月11日につけた1万3,885円11銭の年初来安値下回る事は無かったものの、相場は軟調な展開に。
徐々に株価を上げるも10月17日には再び1万4,529円03銭まで急落。
その後は一気に値を戻し、12月9日には1万7,892円16銭の年初来高値をつけました。
2015年
この年は6月まで堅調な推移をしていましたが、8月20日には大暴落。
6月24日につけた2万952円71銭の高値から4,051円22銭も下落しました。
その後は急ピッチで2万円台まで値を戻すも、再び日経平均株価は1万9,000円台へ。
2016年
2016年は非常に乱高下の激しい一年でした。
大発会から下落一方だった日経平均はとうとう1万5,000円を割り、乱高下。
6月24日は英国のEU離脱が決定したことで、日経平均株価はたった一日で1,500円もの大暴落となりました。
11月9日はトランプショックで再び大きく値を下げるもののすぐさま持ち直し、12月21日には1万9,592円90銭の年初来高値をつけました。
2017年
昨年はボックス相場が続いていたのですが、4月17日につけた1万8,224円68銭の安値を持ち直し、6月2日には再び2万円台をタッチ。
9月11日からは急激に値を伸ばし、11月9日には約26年ぶりに2万3,000円台を突破しました。
見ていただければ分かるように、何も「5月=軟調」という訳でもないようですね。
しかし9月~10月から大きく株価を伸ばしているところを見ると、セルインメイの「9月の中頃に再び株式投資を始めなさい」は、あながち間違いではないことが分かります。
2018年は「セルインメイ」でいいのか?
ここ5年間でセルインメイとなったのは1回だけですが、過去30年まで遡れば騰落率は若干下落している年の方が多いです。
今年の5月はセルインメイとなるのか、それともセルインメイとならずに株価を上げていくのか、検証していきましょう。
まず4月末から本格的に決算シーズンとなるため、利確売りと押し目買いにより資金が大きく動くことが予測されます。
現状は業績の良い銘柄を中心に買い注文が入っていることから、大きく下げることはありませんでした。
5月に関してはゴールデンウィーク明け以降、円安になるのであれば増益幅拡大に期待でき、株価が再上昇することも考えられます。
とは言え「シリア情勢の地政学リスク」や「米露関係悪化」「米中貿易摩擦」「朝鮮半島の地政学リスク」など、海外情勢によって急遽相場が悪化する可能性は十分にあります。
米国のFOMCや4月の雇用統計の発表を控えているため油断はできませんし、一部の欧米ファンドは既に持ち高を減らしている可能性もあります。
比較的安全に投資をするのであれば、やはり地合いの影響を受け難いセクターを選ぶのが良いでしょう。
中でもおすすめなのが
・ゲーム関連
・IPO関連
・バイオ関連
・株主優待関連
・ヘルスケア関連
の5つでしょうか。
ゲーム関連は夏休みに向けて徐々に需要が出てきますし、昨年の丁度今頃に爆発したバイオ関連も目が放せません。
IPO関連と株主優待関連は地合いの影響を受け辛く、ヘルスケア関連に関しては5月~10月のリターンが大きいため、大変おすすめです。